お米を与えて甘みと旨みがアップ循環型農業・環境配慮にもつながる「宮城野豚みのり」
「宮城野豚」とは?
宮城県のブランド豚「宮城野豚」をご存知ですか?「宮城野豚」は、宮城県で生まれた「しもふりレッド」を交配した三元交雑種(三元豚)で、病気に強く、きめ細やかな肉質で食味がよいと人気の豚です。このうち、飼料米を与え育てた豚、約1万頭が「宮城野豚みのり」と呼ばれます。米を与えることで旨味成分の脂肪酸であるオレイン酸が増加し、肉質はやわらかく、甘みが増すという特徴があります。また、生産者のほとんどが米農家との兼業で、良質な堆肥を米作りに活かし、田んぼから出る稲わらを豚舎に使うなど、循環型農業を実現していることも特徴です。生産者の皆さんにお話を伺いました。
佐々木さん
我々生産者全員、仕上げ期の約2ヶ月の間に、15%の飼料米を加えた指定配合飼料を与えています。脂身が白く鮮やかになるので見た目がよく、それ以上に、脂があっさりとしていて食味がよくなります。国内産飼料を使うことは、輸入飼料への依存から抜け出すことにもつながりますね。
男澤さん
「宮城野豚みのり」が誕生した10年くらい前は、米の配合率が7%だったんですよね。我々生産者とJAの方で試行錯誤を重ねて、15%混ぜた時が一番食味や肉質がよくなるという結果を出し、今に至ります。
氏家さん
うちは毎月、自分で育てた豚を1頭食べていて、親戚などにも配るんですが、みんな「他の豚肉とは味が違う」とよく言っています。私は自分で育てた豚しか食べないので、「食べ比べてみた他の豚肉との違い」というのは言えないんですよね。ただ、自信を持って出荷しています。旨味が強くて美味しいですから。
坂本さん
我が家では奥さんがよく、バラ肉で炒め物を作ってくれます。「宮城野豚みのり」は脂身が美味しいので、バラ肉のように脂が入っている部位の方が、美味しさが際立つように感じます。
木村さん
私もバラ肉を入れた野菜炒めを食べることが多いですね。簡単に作れて、豚肉の美味しさをしっかり味わえるので、炒め物はオススメです。
佐々木さん
美味しい、安全な豚肉をお届けするために、生産の現場では衛生管理を徹底しています。数十年前と比べて、いろいろな豚の病気が日本に入ってくるようになっているんです。その病気との戦いに、神経を使いますね。
氏家さん
そうですね。今は豚熱が一番怖い。数年おきに新しい病気が入ってくる、流行するような状況で、出荷の時や自分が外出した時、シャワーを浴びて着替えてから豚舎に入るなど、できる限りの対策をしています。
皆さん 私たちが丹精込めて育てている「宮城野豚みのり」。しっとりとした脂、甘みが特徴の美味しい豚肉です。ぜひこの機会に食べてみてくださいね。